今シーズンのホームランは早くも40本を超え、メジャーでもトップを独走する大谷翔平さん
自己最多の46本を更新するペースでホームランを放つ原因には、大谷翔平さんが今季から使用する「チャンドラー」のバットにも秘密があります。
この記事では大谷翔平さんが今季から使用するバット「チャンドラー」について詳しく解説していきます。
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大谷翔平のバットのチャンドラーって?詳しく解説
大谷翔平選手、全身ニューバランス&チャンドラーのバットで練習🔥
新たに契約か!?※アシックスの公式youtubeから大谷選手関連の映像が削除されています。
チャンドラーバットはヤンキースのジャッジ選手などが使っているバットでハーパー選手も以前使用していました。#大谷翔平 pic.twitter.com/KbQZdRMTuD
— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) January 25, 2023
大谷翔平さんは2023年シーズンからアメリカの「チャンドラー・バッツ」のバットを使用しています。
チャンドラー社は2009年、アメリカのペンシルベニア州で設立されました。
設立の背景には、2008年のメジャーリーグで記録された歴代最高のバット破損率があります。
この出来事をきっかけにチャンドラー社は選手により安全で高品質な製品を提供すべく、バットの製造をスタートしました。
2019年には破産を申請していますが、チャンドラー社のバットを愛用していたヨエニス・セスペデス選手が会社を買収。
現在も製造を継続し、米国のバットメーカーで5位のシェアを誇っています。
チャンドラー社のバットは他社のバットに比べ硬く、ホームランバッターが愛用しているという特徴があります。
現役選手では、2022年にア・リーグ新記録の62本塁打を記録したヤンキースのジャッジ選手が使用していることが有名です。
他にもWBCメキシコ代表で日本人に強烈な印象を残したアロザレーナ選手、ツインズのカルロス・コレア選手など多くの一流選手が使用しています。
大谷のバットの仕様を詳しく解説!
エンゼルス・大谷翔平選手がフリー打撃で使用したバットと革手袋⚾︎
チャンドラー製のバットのモデルは「SO17.4」
素材はメープルのようです💡
アシックス製のバットも練習に持ってきていました😃 pic.twitter.com/LTjdzmNFYg
— Full-Count MLB取材班 (@fullcountmlbc2) February 16, 2023
大谷翔平さんが使用するチャンドラーのバットはジャッジ選手のモデルをベースに、グリップを少し細く、エンドを小さくしたモデルです。
長さや重さについてはWBC中の米メディアのインタビューで34.5インチ(87.6cm)、32オンス(約907g)と答えています。
材質には反発力のあるメイプル(カエデ)を使用しています。メイプルはメジャーで主流の素材です。
また、大谷翔平さんがアメリカに渡った2018年からのバットの使用は以下のようになっています。
年 | メーカー | 長さ | 素材 |
2018 | アシックス | 33.5インチ(85.09cm) | アオダモ |
2019 | アシックス | 33.5インチ(85.09cm) | アオダモ |
2020 | アシックス | 33.5インチ(85.09cm) | アオダモ |
2021 | アシックス | 33.5インチ(85.09cm) | バーチ |
2022 | アシックス | 33.5インチ(85.09cm) | バーチ |
2023 | チャンドラー | 34.5インチ(87.6cm) | メイプル |
2022年までの5年間でバットの長さは33.5インチ(85.09cm)ですが、2023年からは1インチ(約2.5センチ)長くなっています。
また、注目すべき変化はもう1つあります。それはバットの素材です。
2018〜2020年はアオダモ、2020〜2022年はバーチ、そして2023年はメイプルを使用しています。
木材の特徴として、アオダモ→バーチ→メイプルの順に硬く、硬い素材ほどしなりにくいという特徴があります。
大谷翔平さんは年々、より硬くてしなりの少ない素材のバットを使用していることがわかります。
チャンドラー製のバットに変更した理由とは?
Shohei Ohtani is a magicial
うひょ~の大谷くんのバットフリップ写真たち💗
3枚目の横になってるのはもはや魔法❣#Batflip pic.twitter.com/jhUmvgZx0N— 🦄 (@Sh_o_o_sy0Z2z5a) July 18, 2023
大谷翔平さんが今季からバットをチャンドラー製に変更した理由は、チャンドラーのバットが大谷翔平さんの理想の感覚に合っているからだと考えられます。
大谷翔平さんは2021年にバットの仕様を変更した際に「より弾き返すような感覚で打ちたい」とメーカーにリクエストしていました。
木製バットは、素材が硬いほどしならずにボールを弾き、逆に素材が柔らかいほどしなりボールに吸い付くような感覚になります。
大谷翔平さんの求める弾くような感覚には、硬い素材でつくられているチャンドラーのバットがぴったりだったのかもしれません。
WBCのバッティング練習でも、大谷翔平さんは150m級の打球を連発していました。
規格外な飛距離には今年から使用するチャンドラー製のバットの影響があるのかもしれませんね。
【大谷の影響力】日本でもチャンドラーが流行るかも?
大谷翔平選手もヌートバー選手もバットは
『チャンドラー バット』#大谷翔平 pic.twitter.com/TTazIPWAoK
— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) March 4, 2023
大谷翔平さんが使用することで話題が広がっているチャンドラー社のバット。
同社バットの日本の正規代理店「SRS」の宇野誠一さんによると、NPBの選手からもチャンドラー社のバットを使用してみたいという声が上がっているそうです。
NPBの選手は実績を残すと、用具メーカーとアドバイザリー契約を結びます。
そして、試合では契約メーカーのバットしか使わなくなることが多いです。(大谷翔平さんがアシックス社と結んでいた契約もアドバイザリー契約です。)
しかし、大谷翔平さんの活躍を見た選手から練習の時だけでもいいので使いたい、と声が上がっているとのこと。
WBC後はSRSへの発注の数も過去の倍以上となり、チャンドラーのアメリカ本社からも日本市場への進出に前向きな姿勢があったそうです。
現在はバットの提供はNPBの選手にのみとなっているそうですが、今後はアマチュアへの販売も目指しているそうです。
さらに、人気の効果は大谷翔平さんのファンにも広がっている様子。
コレクターのファンからも「大谷選手のバットを買いたい」という声も上がっているそうです。
こうした反響からも大谷翔平さんの人気や影響力を感じずにはいられません。
大谷翔平さんが使用する道具にも今後さらに注目していきましょう。