とりあえず、ヤンキースタジアムで
ベーブルースと握手できたみたいです!笑🤣#shoheiohtani #大谷翔平#Angels #Ohtani #大谷 pic.twitter.com/FjaGgBi0Ql— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) June 30, 2021
現在、メジャーリーグで「野球の神様」こと、ベーブ・ルース以来の二刀流選手として注目を集める大谷翔平さん。
今回は3月のWBC以降、注目を集めている大谷翔平さんの新球種「スイーパー」について、メジャーリーグ公式サイトが発表しているデータを用いながらそのスゴさに迫りたいと思います!
そもそもスイーパーとは?
SHOHEI OHTANI STRIKES OUT MIKE TROUT TO WIN THE #WORLDBASEBALLCLASSIC! pic.twitter.com/F7vUtIiRR1
— MLB (@MLB) March 22, 2023
スイーパーは、スライダーに似た変化球の1種です。
3月に行われたWBC決勝のアメリカ戦を思い出してください。
9回2アウトで、迎えるバッターはアメリカ代表のキャプテンでありエンゼルスのチームメイトでもあるマイク・トラウト選手。
彼を三振に仕留め、日本を優勝に導いた際のウイニングショットがスイーパーです。
大谷翔平さんの活躍で、メジャーリーグはそれまで「スイーパー = スライダー」として定義していましたが、2023年シーズンからはスライダー系の新球種として定義しました。
メジャーリーグがスイーパーとスライダーを明確に区別したことで、スイーパーは大谷翔平さんの新球種として、さらには野球界の新球種として認識されるようになりました。
スライダーとスイーパーの違いは?
Shohei Ohtani, Wicked 87mph Front Door Slider. 🤢
7th K pic.twitter.com/XpCDJEv6L2— Rob Friedman (@PitchingNinja) May 19, 2022
スライダーもスイーパーも「横に曲がる変化球」という点では同じですが、投げた後の「ボールが変化する方向」という観点で明確な違いがあります。
スライダーはピッチャーがボールを投げた後、横に曲がりつつ縦にも曲がる変化球で、斜め45度の方向に変化します。
一方のスイーパーはピッチャーがボールを投げた後、まるでブーメランのような大きな弧を描き、ホームベースの端から端まで大きく横滑りする変化球です。
スライダーと比較し、スイーパーは横に曲がる変化量が大きいため、バッターから見ると非常に打ちにくいという特徴があります。
大谷翔平のスイーパーは何がスゴい?
#Gameday3D -- Shohei Ohtani sweeper
21" of break to strike out Julio Rodríguez pic.twitter.com/JVYrGDwNz9
— David Adler (@_dadler) April 6, 2023
上記で一般的なスライダーとスイーパーについて述べましたが、大谷翔平さんのスイーパーに着目すると、「曲がり幅」と「球速」の2点において、メジャーリーグでトップクラスのスゴさを誇ります。
メジャーリーグの公式サイトMLB.comによると、大谷翔平さんのスイーパーは約43センチの曲がり幅があり、他のピッチャーが投げるスイーパーと比較して、約10センチ以上も曲がり幅が大きいことを報告しています。
この曲がり幅は、メジャーリーグ全体でトップ5に入る数字。
また、同サイトではスイーパーの球速面にも触れており、他のピッチャーが投げるスイーパーの平均球速は130km/h程度。
それに対し、大谷翔平さんのスイーパーは平均球速137km/h、最大で140km台前半まで球速を上げることが可能と紹介しています。
ちなみに、WBC決勝でマイク・トラウト選手を三振に仕留めたスイーパーは140km/hを計測。
この「140km/h」という球速は、他のピッチャーが投げるストレートに匹敵する球速です。
バッターから見ると、大谷翔平さんのスイーパーはストレートだと思ってスイングしに行ったにもかかわらず、まるで視界から消えるように横滑りするわけです。
しかも、大谷翔平さんの場合は持ち球に160km/hを超えるストレート、鋭く落ちるスプリット、さらには110km/h台のスローカーブがあり、これらのコンビネーションからスイーパーを繰り出してきます。
そのため、超一流のメジャーリーガーといえど打つのが難しく、バットに当てることすら難しい変化球であると言えます。
まとめると、大谷翔平さんのスイーパーは他のピッチャーが投げるスイーパーより10センチ以上も大きく曲がり、球速に至っては140km/h以上出る。
まさに「現代の魔球」と言っても過言ではないからこそ世界中で賞賛され、その名を轟かすスゴいスイーパーなのです!
スイーパーで今後の野球界はどう変わる?
モーニング大谷さん!
大谷翔平選手が6月 月間MVPを受賞!
朝から気持ちいい!6月の成績はホームラン15本、打率.394
バケモノですw【月間成績】
打率.394
本塁打15
打点29
OPS1.444
出塁率.492
長打率.952 pic.twitter.com/4hZ2NSkiKl— 井戸端ステーション (@idobata_station) July 3, 2023
大谷翔平さんの活躍によって、今や野球界のトレンドになっているスイーパー。
先日行われたメジャーリーグのドラフト会議では、二刀流選手が多数指名されたことからもわかるように、大谷翔平さんが現代の野球界にもたらすインパクトは図り知れません。
そんな大谷翔平さんがスイーパーを投げ、支配的なピッチングでメジャーリーグの強打者たちを手玉に取る姿に影響を受け、今後はスイーパーを習得するピッチャーが増え、ピッチングスタイルが多様化していくことが考えられます。
また、ピッチング技術の向上に伴ってバッターもバッティング技術を向上させる必要があり、選手個々のレベルが底上げされることは間違いないでしょう。
さらには、育成システムがよりハイレベルになったり、戦術面では新たなピッチング理論やバッティング理論が生み出され、野球に詳しい人もそうでない人にとっても今までにない楽しみ方ができるのではないでしょうか。
スイーパーという新球種の登場でこれから野球界がどのように発展を遂げていくのか、そして大谷翔平さんの活躍にこれからも目が離せませんね!